テナント出店に対する今の考察
地元の情報が大切
今自分が事をしている接骨院は2軒目です。
元は2車線の大きな街道の1本入ったところで営業していました。
住居店舗であり、結構自分としては理想的な物件だったのでしたが、後からわかったことで、環境がすごく悪いことには悩まされました。
地元では有名だったのに、そこの地域に住んでいたわけではなかったので、
その1番大切な情報を知ることができなかったのは、致命的なミスでした。
実際に移転する際に揉めました。(被害はなかったので幸いでした)
開業する際には、地元の人、長く住んでいる人の情報を取っておくのがいいと思います。
物件の近くで長くお店をやっている方に、さりげなく情報収集しましょう。
テナントの選ぶポイントは
コンサルティング会社の発信する情報などが参考になります。
また、ネットで調べれば、一般的な注意点は、結構出てきます。
学校の近く 人が集まりやすいところ 山の上ではなく、谷の方とか、
ただし、地方では特有の状況(地域限定あるある)が違うので、注意するに越したことはありません。
駐車場の有無
地方で注意すべき点は、駐車場があるかないかです。
私の住む地域では車の保有率が高いので、ほとんど皆さん車でお越しになります。
そうなると、駐車場の有りは当たり前です。
贅沢いえば、ベッド数分はほしいし、スタッフ分も確保したいものです。
私の場合幸いにも近くに大型の家具屋さんがあったので、そこに駐車場を借りることができ、しかも歩いて遠くない環境だったのでとっても助かりました。
これが1台しかない、あるいは駐車場から遠いとなると患者さんにご不便をかける事は間違いないと思います。
また借りるとなると家賃を払うことになり、固定費が負担になってしまいます。
できれば敷地内に駐車場があることが望ましいと思います。
テナントのメリット
●初期費用を抑えられる
接骨院の開業にかかる初期投資は平均して500万円~800万円程度の費用がかかるとのこと
私も国民生活金融公庫と信用金庫と自己資金でそのくらいかかりました。
いきなり、住居兼接骨院を建てることは、資金にゆとりがないと叶いません。
テナントでいい物件を探すのがいいです。
物件を物色することで、妥協する部分や改善する部分など見えて無駄な経費を抑えることができます。
●気分を変えられる
程よく仕事できればいいですが、現実はそんなにあまくなく仕事が忙しいならば、肉体的に疲労します。
逆に静かならば、メンタル的に疲弊します。
自宅と接骨院は近ければ通勤の時間や経費は少なく済みます。
以前は自宅と併用だったので、ドアをあげればすぐ仕事場と言う環境でした。
すぐ仕事に取りかかれることはできますが、気分転換にならず、ストレスがかかりました。
仕事場と住居は分けた方が良いのかもしれません。
また、運悪く環境に恵まれないときは、潔く「場替え」もできます。
●将来設計ができる
順調にのびてくれば、資金に余裕ができて来ますし自宅を建てる信用も得ることができます。
自分のやりたいことも増えてきたり、スタッフも増えたりして施術室も手狭になってくる場合もあります。
テナントで、いろいろ試行錯誤していき、「自分らしさ」をつくっていけます。
また、私生活であれば、結婚して、子供が生まれて小学校に通うようになったら、次の展開を考えましょう。
大家さんとの関係性
不動産会社がきちっと入ってくれれば楽なのですが、細かい交渉は、大家さんに直接話し合いでということも多いです。
きちっと大家さんとコミュニケーションをとりながら、お互いがWin Winになるような話し合いにもっていくようにしなければなりません。
あとから揉めるようでは、せっかく良い仕事をしても評判は下がります。
特に地方は、心配りを意識しましょう「損して得取れ」です。
私たち柔道整復師は、地域医療を守り、住民たちのコミュニケーションの場でもあります。
皆さんと仲良くできる環境をテナントを借りる時から形成していくほうが絶対にいいです。
最後に
立地は簡単には選べないです。
開業するタイミングもあります。
ほんとうにある意味「当たるも八卦当たらぬも八卦」に近い感じはあります。
良い条件は、当然コストも高いのです。
資金だったり、環境だったり、「この辺は本当によいのかなぁ」と悩み始めると、不安になります。
不安要素を挙げれば、枚挙に暇がありませんから、マイナススパイラルにハマります。
あとは「腹をくくる」しかありません。
結局のところ
理想なとことはなかなか見つかりません。
開業を狙っている地域に自分の足で「自分の五感」でいろいろなものを感じ取ってください。
これは治療で患者さんの診察をする時と同じです。
そして自分にとって感じの良い場所「ピンとくる場所」がやはり借りるには1番良いと思います。
この辺は理屈ではありません。感覚的な問題です。
ですから、常日頃からこの感覚を磨き上げて「直感でここだ!」と思えるところに出会えるようになるまで感覚を磨いておきましょう。