足から始まる、膝・股関節・腰への連鎖
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足から始まる、膝・股関節・腰への連鎖
― 痛みは「場所」ではなく「つながり」で起きている ―
「腰が痛いから腰が悪い」
「膝が痛いから膝が原因」
そう思われがちですが、体は一部分だけで動いているわけではありません。
人の体は、足から腰までが一本の“連動したシステム”として働いています。
これを医療・運動学の分野では
**運動連鎖(キネティックチェーン)**と呼びます。
足:すべての始まり
人の骨の約4分の1は足に集まっています。
これは、足が
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体重を支える
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地面の状態に適応する
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前後・左右・ねじりの力を受け止める
という非常に高度な役割を担っているからです。
足の働きが乱れると、まず次の関節に影響が出ます。
膝:調整役だが、代償しやすい
膝は本来、曲げ伸ばし(前後方向)が得意な関節です。
左右のブレやねじれは、足や股関節が処理するのが理想です。
ところが、
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足が不安定
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足の左右・回旋の動きがうまく使えない
こうなると、膝が無理にねじれを受け持つことになり、
膝痛・違和感・変形の進行につながりやすくなります。
股関節:力の中継地点
股関節は、前後・左右・回旋すべてに対応できる関節です。
足から上がってきた力を整理し、体幹へ伝える重要な役割があります。
しかし、
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足の不安定さ
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膝の崩れ
が続くと、股関節は本来以上に働かされ、
動きの硬さ・詰まり感・違和感が出てきます。
腰:最後に無理をかぶる場所
腰は「動かす場所」というより、
安定させて力を伝える場所です。
にもかかわらず、
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足がうまく地面をとらえられない
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膝・股関節が機能しない
こうした状態が続くと、
腰が代わりに動きすぎてしまい、腰痛として表れます。
こせき接骨院が足から見る理由
当院では、
「痛い場所」だけを見て終わりにはしません。
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足は安定しているか
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膝は本来の役割を果たしているか
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股関節はスムーズに動いているか
この足→膝→股関節→腰の流れを確認することで、
本当の原因に近づくことができます。
まとめ
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体は足から腰まで“連動”して動いている
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足の乱れは、上の関節に必ず影響する
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腰痛や膝痛の原因が、足にあることは珍しくない
痛みは結果であり、原因は別の場所にあることが多い。
それを見つけることが、回復への近道です。
情報源(事実確認可能な標準資料)
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OpenStax Anatomy & Physiology 2e
「Bones of the Lower Limb」「Joint Movements」
https://openstax.org/details/books/anatomy-and-physiology-2e -
Neumann DA. Kinesiology of the Musculoskeletal System(Elsevier)
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American Council on Exercise (ACE)
Kinetic Chain & Movement Planes
https://www.acefitness.org -
Clinical Anatomy(大学教育用資料)
https://www.clinicalanatomy.ca


