人体の動きは「前後・左右・ねじり」でできている
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人体の動きは「前後・左右・ねじり」でできている
― 3つの運動平面から考える、痛みと不調の正体 ―
私たちの体の動きは、一見とても複雑に見えます。
しかし、解剖学や運動学の世界では、すべての動きはたった3つの方向の組み合わせとして整理できます。
それが
① 前後の動き
② 左右の動き
③ ねじる動き
です。
専門的にはこれを「3つの運動平面」と呼び、医療・リハビリ・スポーツ分野では共通言語として使われています。
① 前後の動き(矢状面)
前にかがむ、後ろに反る、肘や膝を曲げ伸ばしする動きです。
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首を前後に倒す
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立ち上がる・座る
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歩く・走る
日常生活で最も多く使われる動きで、腰や膝の痛みと深く関係します。
▶ 例:
本来は「股関節」が曲がる場面で、腰ばかりが動いてしまうと、腰痛につながります。
② 左右の動き(前額面)
体を横に倒す、片脚で立つ、体の横ブレを支える動きです。
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体を横に倒す
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片脚立ち
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歩行中の骨盤の安定
この方向のコントロールが弱いと、膝痛・股関節痛・足のトラブルが起こりやすくなります。
▶ 例:
歩くときに骨盤が左右に大きく揺れると、膝がねじられ、膝痛の原因になります。
③ ねじる動き(水平面)
体をひねる、方向転換する、腕や脚を回す動きです。
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振り向く
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物を投げる
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スポーツでの切り返し
この「ねじり」がうまく使えないと、肩や腰の痛みにつながりやすくなります。
▶ 例:
腕は上がるのに、うまく回らない肩は、引っかかりや痛みが出やすくなります。
痛みの正体は「動きの役割分担の崩れ」
多くの場合、痛みの原因は
**「悪い場所」ではなく「無理をさせられている場所」**です。
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動くべき関節が動かない
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支えるべき関節が動きすぎる
このバランスが崩れることで、体はどこかに負担を押しつけ、痛みとして表れます。
こせき接骨院の考え方
当院では、
「どこが痛いか」だけでなく
「前後・左右・ねじりのどこが崩れているか」
という視点で体を評価します。
そのため、
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痛い場所だけを揉む
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一時的に楽になるだけ
ではなく、
本来の動きができる体に戻すことを大切にしています。
まとめ
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人の動きは「前後・左右・ねじり」の3方向
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痛みは動きのバランス崩れから起こる
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正しく評価すれば、原因と対策はつながる
体の不調は、年齢や使いすぎだけが理由ではありません。
動きの仕組みを知ることが、回復への第一歩です。
情報源(事実確認可能な標準資料)
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OpenStax Anatomy & Physiology 2e
「Anatomical Planes」「Types of Body Movements」
https://openstax.org/details/books/anatomy-and-physiology-2e -
American Council on Exercise (ACE)
Planes of Motion & Axes of Rotation
https://www.acefitness.org -
NASM
Sagittal, Frontal, Transverse Planes Explained
https://blog.nasm.org -
Clinical Anatomy(大学教育用資料)
Joint Movements and Planes
https://www.clinicalanatomy.ca