柔道整復師の国家試験の合格率が過去最低を更新しました。

これは業界にとって非常に深刻な問題です。

医療系の国家試験の合格率を見てみましょう。

全ては含まれていませんが、一部を示します。

・あん摩マッサージ指圧師：88.6% ・はり師：70.4% ・きゅう師：71.7% ・理学療法士：87.4% ・作業療法士：83.8% ・柔道整復師：49.6%

これらの資格の受験者数は以下の通りです。 

・あん摩マッサージ指圧師：1,296人 ・はり師：4,084人 ・きゅう師：4,010人 ・理学療法士：12,948人 ・作業療法士：5,719人 ・柔道整復師：4,521人

そして、合格者数は次のようになっています。 

・あん摩マッサージ指圧師：1,148人 ・はり師：2,877人 ・きゅう師：2,875人 ・理学療法士：11,312人 ・作業療法士：4,793人 ・柔道整復師：2,244人

この業界には今、魅力が失われつつあるのかもしれません。

保険の取り扱いが厳しくなり、競争が増え、人口も減少しているのですから、お先真っ暗と感じてしまいます。

それでも、答えはきっとあるのです。

毎日来てくれる患者さんに最大限の満足を与えること。

それを実現するためには、常に学び、そしてそれを実践することが大切です。

すぐに結果が出なくても、諦めずに地道に努力を続けること。そしてその成果を信じ切ること。

患者さんが笑顔で喜んでくれる姿を見ることが何よりの喜びです。

これが、私たちがやり続ける理由です。

師匠から教わった通り、治療家である前に、人として役に立つことを心がけましょう。

私たちがここにいるのも、たくさんの人々のおかげです。

その恩を忘れずに、感謝の心を忘れずに、日々の仕事を頑張りましょう。

結果がすぐに出なくても、あなたが全力で取り組んでいるなら、それが最善の答えです。

そして、重要なことは、患者さんのため、そして自分自身のために、どこでも、いつでも、学び、実践し続けることです。

それがすぐに報われなくても、感謝の気持ちを持ち続け、自分ができる全力を尽くし続けることが大切です。

恩を知れば、恩に報いるのが人の道。

師匠から教わった言葉を忘れず、治療家である前に人であれという教えを守り、初心を忘れずに仕事を続けていきましょう。

これが、きっと柔道整復師として、そして人としての道を歩むための明るい道しるべとなるはずです。