扁平足・外反母趾は「足の形」ではなく
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扁平足・外反母趾は「足の形」ではなく
「足の動きの崩れ」で起きている
― 構造 × 三平面(前後・左右・回旋)で考える足のトラブル ―
扁平足や外反母趾というと、
「生まれつきだから仕方ない」
「年齢のせい」
と思われがちです。
しかし、解剖学・運動学の視点で見ると、
これらは 足の構造そのものよりも、“使われ方の崩れ” と深く関係しています。
その理解に欠かせないのが、
足は前後・左右・回旋の三方向に動く構造をもっている
という事実です。
足は“三次元で働く構造”をしている
足には26個(片側)の骨があり、
それぞれがわずかに動くことで、
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前後方向:体重を支え、前に進む
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左右方向:傾きに適応し、安定する
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回旋方向:ねじれを吸収する
という役割を同時にこなしています。
扁平足や外反母趾は、この三方向のバランスが崩れた結果として起こります。
扁平足を「三平面」で見る
構造の特徴
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土踏まず(足部アーチ)が低下
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距骨を中心に、足全体が内側へ倒れやすい
三平面で何が起きているか
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前後(矢状面)
推進力が弱く、足首が不安定になりやすい -
左右(前額面)
足が内側へ倒れすぎる(過剰な内反・外反制御不良) -
回旋(水平面)
足が内側へねじれたまま固定されやすい
▶ 結果
足が「柔らかすぎて支えられない状態」になり、
膝・股関節・腰へ負担が連鎖します。
外反母趾を「三平面」で見る
外反母趾は、
「親指だけの問題」ではありません。
構造の特徴
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第1中足骨が内側へ
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母趾(親指)が外側へ向く
三平面で何が起きているか
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前後(矢状面)
親指で地面を蹴れず、前に進む力が弱くなる -
左右(前額面)
足の内側ばかりに荷重が集中 -
回旋(水平面)
足部全体が内側へねじれ、親指が引っ張られる
▶ 結果
「足全体のねじれの最終出口」が親指に現れた状態
それが外反母趾です。
大切なのは「形を直す」ことではない
扁平足も外反母趾も、
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骨を無理に戻す
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形だけを矯正する
ことが目的ではありません。
重要なのは、
前後・左右・回旋の動きを、足で適切に処理できる状態を取り戻すことです。
こせき接骨院の考え方
当院では、
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立ったとき
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歩いたとき
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片脚になったとき
足が三方向にどう動いているかを評価します。
その上で、
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施術
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エクササイズ
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インソール・靴の調整
を組み合わせ、
足が本来の役割を果たせる状態を目指します。
まとめ
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扁平足・外反母趾は「足の形」だけの問題ではない
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足は三平面(前後・左右・回旋)で働く構造
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動きの崩れが、形の崩れとして現れる
足を正しく使えるようになることが、
全身の不調改善につながります。
情報源(事実確認可能な標準資料)
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OpenStax Anatomy & Physiology 2e
https://openstax.org/details/books/anatomy-and-physiology-2e -
Neumann DA. Kinesiology of the Musculoskeletal System(Elsevier)
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Root ML et al. Normal and Abnormal Function of the Foot
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Clinical Anatomy(大学教育用教材)
https://www.clinicalanatomy.ca


