肩が痛い原因は“足”だった?バドミントン選手に多い連動パターン」
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バドミントンをやっている高校生。
「左肩と背中が痛い」と来院。
でも実際に見ていくと——
原因はまさかの右足でした。
- 17歳 男子 バドミントン部
- 4月22日 練習中に負傷 → 4月29日来院
- 主訴:左肩・肩甲骨・背部の違和感
- 所見:
- 左肩甲挙筋・菱形筋・脊柱起立筋の緊張
- 右アキレス腱・足底筋に圧痛・緊張
- 姿勢:左荷重+右支持低下
結論
「右で踏めない → 左で支える → 左が壊れる」
なぜそうなるのか?
① 右足の問題
右のアキレス腱・足底が硬く、機能低下
- 地面をしっかり踏めない
- 推進力が弱い
- バランスが取りづらい
② 体はどう対応するか?
👉 左に乗る
- 無意識に左荷重になる
- 左脚・体幹で支える
③ さらに上に波及
👉 左肩で固定する
- 肩甲骨を寄せて安定させる
- 菱形筋・肩甲挙筋が過緊張
- 背中(起立筋)も固まる
つまりこういう構造
↓
左で支える
↓
左肩で固める
↓
左肩・背中の痛み
よくある誤解
❌「肩が痛いから肩を揉む」
❌「ストレッチだけやる」
👉 これだと一時的に楽になるだけで、すぐ戻ります
正しいアプローチ
① 右足の再起動(最優先)
- 足趾トレ
- 母趾球荷重
- 足底・アキレス腱リリース
👉 ここが土台
② 左の頑張りを抜く
- 菱形筋・肩甲挙筋の緩和
- 背部の力みを落とす
③ 肩甲骨の使い方を修正
- 前鋸筋活性
- 「寄せる」から「広げる」へ
④ 体幹の再教育
- 腹圧
- 骨盤中間位
この症例のポイント
✔ 痛い場所に原因はない
✔ 足から肩まで一本でつながっている
✔ スポーツ選手ほど“代償”が強い
まとめ
👉 体は全部つながっている
そしてこの症例は
👉 「足 → 体幹 → 肩」
この順番で整えることで改善する典型例です。
こせきメソッド的締め
違和感 → 構造 → 比喩 → 一歩
- 違和感:肩が痛い
- 構造:足の問題だった
- 比喩:土台が崩れた家
- 一歩:まずは足から整える
術後の変化(結論)
👉 「左で支えていた体 → 右でも立てる体へ移行中」
① 側面の変化(かなり重要)
▶ 術前
- 頭部前方位(やや前に出る)
- 背中で固める立ち方
- 骨盤やや前傾(反り腰気味)
▶ 術後
- 頭の位置がやや後方へ修正
- 背中の過剰な緊張が抜けている
- 「立っている感覚が軽い姿勢」へ変化
👉 無理に伸ばしていない自然な立位に近づいています
② 正面の変化(分かりやすい)
▶ 術前
- 左荷重(体が左に寄る)
- 左肩がやや内に入り気味
- 下半身の左右差あり
▶ 術後
- 左右の重心が中央に寄っている
- 肩の位置がフラットに近づく
- 下肢の軸が揃ってきている
👉 明らかに「立ち方の質」が変わっています
③ 一番大事な変化(ここが核心)
👉 肩を触ってないのに肩が整っている
これはつまり
👉 原因(右足)にアプローチできている証拠
④ 足元の変化
- 右足の接地が安定方向へ
- 外逃げが減少
- 踏める準備ができている
👉 まだ“完全ではないがスイッチは入った状態”
⑤ 筋緊張の変化(触診レベル)
- 左肩甲挙筋・菱形筋 → 緩和方向
- 脊柱起立筋 → 過緊張軽減
- 右下腿 → 張りは残るが質が変化
👉 「ガチガチ」→「使われている張り」へ
◆ 臨床的評価
これは一言で言うと
👉 「代償パターンが崩れた初期段階」
◆ 今の状態を例えると
- 術前 → 片足で無理して立っている
- 術後 → 両足で立てる感覚が出始めた
◆ ただし注意点(重要)
ここでやりがちなのが
❌「もう治った」と思う
❌「元の動きに戻す」
👉 これやると100%戻ります
◆ 次のフェーズ
今は
👉 「再学習のスタート地点」
やるべきこと
① 右足で踏む感覚を定着
② 左の頑張りすぎを抑える
③ 正しい動作を反復
◆ こせきメソッド的まとめ
👉 構造が変わると、姿勢は勝手に変わる
